煽りの裏にあるもの
author : geometric|2008.05.05 Monday
お馴染みのOMASUKI FIGHTさん経由で、カクトウログさんにダブルトラックバック
◆ OMASUKIFIGHT / UWFは連合赤軍か、アンチプロレスか
◆ カクトウログ / UWF田村×船木 煽りV全文〜前田が登場【週刊 前田日明】
リンク元で、ファンにも評判の高い“煽りV”田村vs.船木の文字おこしと、PPVと地上波での変更点の検証記事が読めます。いやあ、助かりました。両ブロガさんとも、GJ!! です。手間が省けました。
PPVと地上波では、立木文彦氏と奈佐健臣氏でナレータは別ですが、内容にも変更点があります。詳細はリンク先で確認して欲しいのですが、文章を並べて比較すると、見えてくるものがありますね。
字面でナレーションを追うと、立木版の方が言い切る形での断定が多いようです。余韻を残して、視聴者にイメージさせる感じです。たぶん大会場だと、音声が後ろまで伝わるのに時間が掛かるからでしょう。客の伝播を計算に入れた感じです。言葉が整理されていて、抽象的です。速度感があります。
地上波の奈佐版は、“言葉を置いていく”感じです。日記をめくるような軽さかな。固有名詞が具体的だし、視聴者に想像させるより、淡々と説明しようとしています。
両者の違いは、試聴者層の違いですね。ナレータの個性もありますが。田村や船木の試合に関する予備知識、またUWFに対する距離感の違いでしょうね。
両選手の若い頃の修行の場であり、なおかつ急進的なプロレス団体であったUWFを、浅間山荘事件など、70年代の左翼活動家に擬えています。見立てに賛否はあるでしょうが、これにはまだ裏があります。おそらくメタファでしょう。しかも二重の暗喩です。
では、何故PPVと地上波のナレーションで表現に違いがあるのでしょうか?
地上波のTBSですから、PPVと違って、『旧PRIDEファンに向けた放送は難しいし、DREAMを新しく生み出そうとする現状では、また視聴者を限定すべきでもない』という判断はあり得るでしょう。
『プロレスから革新的なUWFの時代へ』という構成の煽りVならば、その裏には、何かしらのテーマがあるはずです。仮に『Uの落日』を謳うなら、そこに別の意味が込められているはずです。それが端的に、文言や表現の違いとなって現れています。
生憎、僕はそれらに思い入れがないので、何を指しているのかピンとは来ませんが(笑)。
OMASUKIさんが、「プロレスが貶められているようにも感じる(文意)」というなら、そこには「貶めるだけの理由」がある筈です。つまり、何かしらの必然があるか、別のことを語ろうとしているのではありませんか?
それはきっと、煽りVをみるPPVや会場ファンが、『歴史や背景を共有しているから』でしょう。無知な一般層に、選手の身上を理解しろといっても通じません。もし分かるなら、それは変態です。
むしろPPVや会場のファンだから、Uのイメージの濃い、強い語彙を使っても通じるのです。作品の意図を、きちんと理解できるからです。でも、地上波では無理です。仮に、原理主義を掲げても、原理そのものを知りません。
僕の仮説が正しければ、佐藤Dが必要としたのは、換骨奪胎した『プロレスvs.UWF』という対立概念の方です。
このオールディズの構図を利用することで、『自らも身に覚えがある、あの急進的で熱狂的な日々を総括しようとした』のではないかと。
そのように考えれば、このベストにも数えられるような煽りVを、何故彼がこのタイミングで生み出せたのか説明がつきます。実は、佐藤氏のUWFに対する感情は、思いの外薄いのではありませんか?
田村vs船木の煽りVの真意は、“UWFの完結”ではなく、DREAMを使った“PRIDEの私的な葬送”にあるように思います。
であればこそ、それがP信者にも伝わるように、PPVの立木オリジナル版では、“われわれ”という主語が大胆に省いてあります。これは、UとPのダブルミーニングだからでしょう(奈佐版は主語が明確です)。
結局、佐藤氏がUWFに姿を投影したのは、他ならぬPRIDEでしょう。そして、煽りVで古色蒼然たるプロレスに仮託したのは、たぶんアレですね。
(何かは言わぬが花でしょう、問題あるし)
これは僕の妄想かもしれませんが(追記:妄想です)、そう考えることはできます。ただやはり、真に恐るべきは、佐藤大輔ですよ。これだけ大それたこと(DREAMでP葬送)を目論み、誰がどう見ても成功の内に収めています。スタッフや局のお偉いさんに真意を気取られず、新旧のプロ格ファンには好評を博し、さらに名声まで上げたのですから、もう怪物ですわ。
僕に言わせれば、"魔王"は秋山じゃなく、むしろ佐藤大輔の方ですよ。"荒霊(あらみたま)"とでも呼びたくなります。荒ぶる神ですね。
こういうことに気付くのは、身近な関係者を除けば、おそらく10人もいないでしょうね。僕も文字おこしを読まなければ、完全にスルーしていました。
そんなに外れてはいないと思いますよ。作り手は、受け手の100倍は考えますからね。これも想定の範囲でしょう。
※訂正:佐藤チームですが、佐藤大輔作品ではないそうです。
・DREAM.2 地上波観想
・煽りとは何か?
◆ OMASUKIFIGHT / UWFは連合赤軍か、アンチプロレスか
◆ カクトウログ / UWF田村×船木 煽りV全文〜前田が登場【週刊 前田日明】
リンク元で、ファンにも評判の高い“煽りV”田村vs.船木の文字おこしと、PPVと地上波での変更点の検証記事が読めます。いやあ、助かりました。両ブロガさんとも、GJ!! です。手間が省けました。
PPVと地上波では、立木文彦氏と奈佐健臣氏でナレータは別ですが、内容にも変更点があります。詳細はリンク先で確認して欲しいのですが、文章を並べて比較すると、見えてくるものがありますね。
字面でナレーションを追うと、立木版の方が言い切る形での断定が多いようです。余韻を残して、視聴者にイメージさせる感じです。たぶん大会場だと、音声が後ろまで伝わるのに時間が掛かるからでしょう。客の伝播を計算に入れた感じです。言葉が整理されていて、抽象的です。速度感があります。
地上波の奈佐版は、“言葉を置いていく”感じです。日記をめくるような軽さかな。固有名詞が具体的だし、視聴者に想像させるより、淡々と説明しようとしています。
両者の違いは、試聴者層の違いですね。ナレータの個性もありますが。田村や船木の試合に関する予備知識、またUWFに対する距離感の違いでしょうね。
両選手の若い頃の修行の場であり、なおかつ急進的なプロレス団体であったUWFを、浅間山荘事件など、70年代の左翼活動家に擬えています。見立てに賛否はあるでしょうが、これにはまだ裏があります。おそらくメタファでしょう。しかも二重の暗喩です。
では、何故PPVと地上波のナレーションで表現に違いがあるのでしょうか?
地上波のTBSですから、PPVと違って、『旧PRIDEファンに向けた放送は難しいし、DREAMを新しく生み出そうとする現状では、また視聴者を限定すべきでもない』という判断はあり得るでしょう。
『プロレスから革新的なUWFの時代へ』という構成の煽りVならば、その裏には、何かしらのテーマがあるはずです。仮に『Uの落日』を謳うなら、そこに別の意味が込められているはずです。それが端的に、文言や表現の違いとなって現れています。
生憎、僕はそれらに思い入れがないので、何を指しているのかピンとは来ませんが(笑)。
OMASUKIさんが、「プロレスが貶められているようにも感じる(文意)」というなら、そこには「貶めるだけの理由」がある筈です。つまり、何かしらの必然があるか、別のことを語ろうとしているのではありませんか?
だって、このVTRのよさに、プロレスは本質的に関係ない。(OMASUKI FIGHTより)実際、そうなのだと思いますよ。プロレスをアンチテーゼに出す必要はない。加えて、文字おこしを読むと、ナレーションが高度に抽象化されているのが分かります。
それはきっと、煽りVをみるPPVや会場ファンが、『歴史や背景を共有しているから』でしょう。無知な一般層に、選手の身上を理解しろといっても通じません。もし分かるなら、それは変態です。
むしろPPVや会場のファンだから、Uのイメージの濃い、強い語彙を使っても通じるのです。作品の意図を、きちんと理解できるからです。でも、地上波では無理です。仮に、原理主義を掲げても、原理そのものを知りません。
僕の仮説が正しければ、佐藤Dが必要としたのは、換骨奪胎した『プロレスvs.UWF』という対立概念の方です。
このオールディズの構図を利用することで、『自らも身に覚えがある、あの急進的で熱狂的な日々を総括しようとした』のではないかと。
そのように考えれば、このベストにも数えられるような煽りVを、何故彼がこのタイミングで生み出せたのか説明がつきます。実は、佐藤氏のUWFに対する感情は、思いの外薄いのではありませんか?
田村vs船木の煽りVの真意は、“UWFの完結”ではなく、DREAMを使った“PRIDEの私的な葬送”にあるように思います。
であればこそ、それがP信者にも伝わるように、PPVの立木オリジナル版では、“われわれ”という主語が大胆に省いてあります。これは、UとPのダブルミーニングだからでしょう(奈佐版は主語が明確です)。
結局、佐藤氏がUWFに姿を投影したのは、他ならぬPRIDEでしょう。そして、煽りVで古色蒼然たるプロレスに仮託したのは、たぶんアレですね。
(何かは言わぬが花でしょう、問題あるし)
これは僕の妄想かもしれませんが(追記:妄想です)、そう考えることはできます。ただやはり、真に恐るべきは、佐藤大輔ですよ。これだけ大それたこと(DREAMでP葬送)を目論み、誰がどう見ても成功の内に収めています。スタッフや局のお偉いさんに真意を気取られず、新旧のプロ格ファンには好評を博し、さらに名声まで上げたのですから、もう怪物ですわ。
僕に言わせれば、"魔王"は秋山じゃなく、むしろ佐藤大輔の方ですよ。"荒霊(あらみたま)"とでも呼びたくなります。荒ぶる神ですね。
こういうことに気付くのは、身近な関係者を除けば、おそらく10人もいないでしょうね。僕も文字おこしを読まなければ、完全にスルーしていました。
そんなに外れてはいないと思いますよ。作り手は、受け手の100倍は考えますからね。これも想定の範囲でしょう。
※訂正:佐藤チームですが、佐藤大輔作品ではないそうです。
Y.D.S.のブログ【関連エントリ】
http://yds-net.jugem.jp/?eid=159#comments
>最強さん
田村船木は新芽の作品です。もちろん神が手入れをしています。
| sakezo | 2008/05/03 1:14 AM |
・DREAM.2 地上波観想
・煽りとは何か?











